シャロームを所有する

私は預言の賜物の回復を願っている。しかし私は預言の賜物を否定する方々も心から尊敬し感謝している。私が預言の賜物を熱心に求めて聖書に従うためなら…私は預言の賜物を否定する方々を不満に思い…全て感謝せよと語る聖書に逆らってよいだろうか?預言を認める牧師先生だけ尊敬し…預言の賜物を否定する牧師先生含む5役者や教団教派の方々を尊敬せず…互いに尊敬しなさいと語る聖書に逆らってよいだろうか?自分が建てたい御言葉を建て上げるために他の御言葉を壊してできた砂の上に自分が建てたい御言葉を建て上げ…家を建ててよいのだろうか?

「②神の御国を地上に来たらせる権威②サタンは地上を支配してはいるが、サタン自身に権威はない」

確かに聖書に、サタンは、この世の支配者だとは書いている。だが、サタンに権威はない。サタンはこの世を支配してはいるが、権威はない。サタンは神から権威を与えられている人間の権威と自由意思を利用して、この世の社会を支配している。

サタンが支配していると言っても、その支配に強制力はない。サタンは神が人間に与えた「自由意思」を奪うことはできない。

当然だ。不可能はない神御自身ですら「神御自身の自由意思」により、「人間の自由意思」は不可侵な領域としておられるのに、

そんな「人間の自由意思」にサタンが触れることを神がお許しになるはずがない。

だから、イエスキリストを信じていない者の「自由意思」ですらもサタンは奪うことはできない。

サタンはイエスキリストを信じていない者たちを支配しているように見せかけているが、イエスキリストを信じている者たちの「自由意思」を奪えないだけでなく、イエスキリストを信じていない者たちからも「自由意思」を奪うことはできない。

もし、サタンがイエスキリストを信じていない者たちの「自由意思」を奪い支配できるなら、サタンはイエスキリストを信じていない者たちの良心をひと粒さえ残らないように消し尽くしているだろう。

サタンが支配できるのは良心を完全に捨てて、サタンにたいしてドアを全開にしている人間だけだ。

サタンは、イエスキリストを信じていない者に影響を与えることはできるが支配することはできない。

サタンは人間1人1人を誘惑する必要がある。人間1人1人が自由意思によってサタンの誘惑に乗って、サタンにドアを開いた程度に応じてサタンの影響を受けることになる。

だから、サタンは人間たち1人1人を誘惑し、1人1人が誘惑に乗った程度に応じて1人1人にたいするサタンの影響力を強めていくことしかできない。

サタンが聖徒以外をどうとでもできるなら、聖徒や教会以外のあらゆる領域に良心は全く残っていないだろう。

神にたいしてドアを開いていない者や、神にたいしてドアが開かれていない領域にサタンは影響を与えることができる。しかし、サタンはドアを勝手に開くことはできない。それどころか、ほんのわずかでもドアを動かしてドアのすき間をかすかに広げることすらできない。

当然だ。不可能はない神御自身ですら、神御自身の自由意思によって、人間の自由意思を不可侵な領域とし、ドアを勝手に開くことはなく、戸の外に立ってたたくことしかなさらないのだから、サタンが勝手にドアを開くことを神がお許しになるはずがない。

サタンは、人間が「自由意思」によって、サタンの誘惑に乗って選択した程度に応じてサタンの影響を強めることしかできない。

人は蒔いた通りに刈り取ることになる。"少しだけ蒔く者は、少しだけ刈り取り、豊かに蒔く者は、豊かに刈り取ります。"(コリント人への手紙第二 9章 6節)

サタンに少しドアを開くなら、サタンから少し影響を受ける。

サタンに大きくドアを開くなら、サタンから大きな影響を受ける。

神に心を閉ざしている者にサタンは影響力を与えることはできるが、支配することはできない。

自由意思によって、神に心を閉ざしているだけでなく、自由意思によって、良心すら無視し続け、サタンにドアを大きく開き続け、良心を完全に捨ててしまった者だけをサタンは支配することができる。

サタンが支配できるのは、良心を完全に捨ててしまっている人間だけだ。

だから、サタンはイエスキリストを信じていない者たちを支配しているのではない。

サタンはこの世を支配しているだけだ。

実際には、サタンはこの世すら支配してはいない。より正確に表現するなら…サタンはこの世の社会を支配している人間たちに大きな影響を与えることができるだけだ。

この世の社会は、この世の社会的に高い地位にいる者たちが支配している。サタンはこの世の社会的に高い地位にいる者たち(もちろん、全員ではない)にたいして大きな影響力を与えることができる。

この世の社会的に高い地位にいる者たちのほとんどがサタンの誘惑にたいして大きくドアを開くからだ。

もちろん、イエスキリストの御名の栄光のために富や名誉や社会的に高い地位を熱心に求める者たちもいるが、

自分の利益のために、富や名誉や社会的に高い地位を熱心に求める者たちはサタンに簡単に誘惑され、簡単に誘惑に乗り、簡単にサタンにたいして大きくドアを開く。

社会的に高い地位にいて、自分の利益のために富や名誉や社会的に高い地位を求め続け、サタンに大きくドアを開き続けている者たちにサタンは大きな影響力を与えることができる。

サタンは「この世のすべての国々とその栄華をあなたに差し上げましょう」と言うが、

実際のところサタン自身は、サタンに大きくドアを開いていて、この世の高い地位にいる者たちを利用するだけだ。

そして、サタンは神に禁止されていないことしかできない。

神がサタンに「その者をその地位につかせてはならない」と命じればサタンはその者をその地位につかせることはできない。

サタンが誰かを社会的に高い地位につかせようとしていて、「その者をその地位につかせてはならない」と神に命じられなければ、サタンはサタンに大きくドアを開いている社会的に高い地位にいる者を利用して、その誰かをその地位につかせることができる。

"人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられたものです。"
ローマ人への手紙 13章 1節
聖書 新改訳©2003新日本聖書刊行会

社会的に高い地位に着いている者の多くがサタンにドアを大きく開いているので、サタンにドアを大きく開いている社会的に高い地位についている者たちを利用してサタンはこの世の社会を支配している。

このように、サタンはこの地上を、人間を利用して支配してはいるが、サタン自身には権威はない。全ての権威は神にある。神はその権威のいくらかを人間に分け与えた。サタンに権威はない。

"イエスは近づいて来て、彼らにこう言われた。「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。"
マタイの福音書 28章 18節
聖書 新改訳©2003新日本聖書刊行会

"天は、主の天である。しかし、地は、人の子らに与えられた。"
詩篇 115篇 16節
聖書 新改訳©2003新日本聖書刊行会